木材についてのよくある質問

 

 ここでは、お客様から頂く御質問の例をあげさせて頂きます。

 

 皆様に良い木材を使って、楽しいルアーを制作して頂きたいので、本気で語る所もありますが、参考になれば幸いです。

 

 御不明な点等ございましたら何時でもメール等頂ければと思います。

 

ホームセンターや100均等で売っている木材との違い

 

 多くの相違点があります。

 

 まず、決してホームセンターや100均等で売っている木材を否定する訳ではありません。適材適所、使い分けが大事だと思いますし、選別すれば思わぬ良材が発見出来る事もあると思います。

 

 ホームセンター等で売っている木材の多くは、間伐材等の木から製材されている事が多いです。

 間伐材は、木が細い内に間引いてしまう木なので木材の値段は格安で製材が出来るものの、木の芯部分の割合いが多く、固く重い木が多い点があります。

 また、ひどいのになると生木で伐採した直後に製材するので、反りや狂いが生じやすく、たまに日本刀のように反っている木材が見られます。

 例えば、ヒノキやスギ等の針葉樹で乾燥が不十分だと、作っている途中でヤニ成分が出てくる事があります。本来ならば国産なら山から伐採したのを数年間自然乾燥させるのが理想です。

 しかし、効率を重視して機械で強制乾燥させたものを製材するのが多いのが現状です。

 

 スーパーグレード木材では、数年間自然乾燥させた木材を使って製材しています。

 

 次にホームセンターで売っている木材は、主に建材用に使う木材ですので細工向けや小さな加工をする用途には不向きな材が多く、木材の種類の選別には注意が必要です。

 

 また、割とルアーを削り出せるサイズの丸棒や板材等が売られていますが規格が、1メートルないし90センチ(1ヤードもしくは3フィートという海外で加工する際の長さの為)といった単位になっているのではないかと思います。これは、原木から主要な木材を加工して余った1メートル程度の木材、先の間伐材から製材されている理由が多いからです。ホームセンターの木が、木目や木の質がバラバラで異なる原因の一つです。

 

 スーパーグレード木材は、まず原木の段階から木と会話し見極め、選別しています。ルアー加工において支障の出る反りやフシ等の不良部を切り捨てていきながら、最終段階においても1本1本選別しながらカットされて出荷されて行くのです。

 何より、良材は制作を助けてくれると共に刃物や工具に無理な力が掛からず怪我をしにくいのです。

 

 

バスウッドとシナは違うのか

 

 バスウッドもシナも近縁種の木材です。シナはシナ科の木材の総称です。

 

 釣りで例えるなら、ラージマウスバスとスモールマウスバスと言った感じです。ですので、一律にバスと言っても間違えではありませんが、決定的に性格も性質も違いますね。

 バスウッドとシナの場合でも同じです。シナと言う木は、世界の寒い地域から温暖湿潤な地域にも生えている木材です。日本でも、北海道のシナは高級木材です。また、シナ科の木材は、割り箸等にも使われている身近な木材と言えます。

 

 ムチョウワークスで出しているバスウッドは、主に温暖湿潤の東南アジア産です。

 

 温暖で湿潤な地域で育つ木材は、木がしっとりと密で軟らく粘りがあります。一方、北米産のバスウッドは逆に凛とした強さがあって、やや硬く重めです。どちらもありあまる長所を持っています。木を扱い、木と会話していると、きっとこの木は山のこういう所に生えていたんだろうなとか、川の近くで育ったんだろうなとか、その土地の土の質や環境まで想像出来ます。

 

ジェルトンはないのか?ジェルトンを使ってみたい

 

 お客様からジェルトン材についてのお問い合わせを頂きます。

 

 ジェルトンは、軽いし削りやすい木材です。いろいろなハンドメイドルアーの教科書やサイト等で、「ジェルトンが削りやすい」等の意見が多いからなのかもしれません。

 しかし、正直な所を言えば、市場にジェルトンとして売られている木材のほとんどは、実はアユース材です。一般の方は、まず見分けがつきません。しかし、同じ近縁種ですので先のシナの通り偽りの表記にはあたらない範囲です。

 

 ジェルトンとアユースは実に良く似ています。ほとんど一緒と言っても良いでしょう。しかし、私はアユースをオススメします。アユースは比重にムラが出にくい点とジェルトンよりも比重が軽い所で安定する点。ジェルトンは若干、目が密で重いです。(しかしながら、ごくわずかな差だと思います)

 また、ジェルトンはアユースに比べると材のムラが大きく、良材とそうでない部分の差が出やすく、専門用語で言うと「歩留まりが悪い材」です。

 

 ですので、スーパーグレード木材シリーズにおいて今の所、ジェルトンをリリースする予定はありません。ジェルトンが安定的に高品質のものが入手出来、ジェルトンがどうしても素材として必要な場合に「ホンモノのジェルトン」をリリースさせて頂きたいと思います。

 

アユースの木粉について

 

 何かアユースの木粉についてだけ、噂やイメージが先行して話が大きくなっているような気がします。

 

 アユースの木粉が気管支やアレルギー等を引き起こすという話です。

 

 例えば1年中木材を製材して、しかも集塵機を回さないような環境下で仕事をしていれば、(アユースに限らず)それは積もり積もってなるかもしれませんが、趣味として作る範囲内の作業では全くありませんし、現に仕事としている私にも今迄そんな事は起きてません。

 

 木粉がアレルギーを引き起こす。それを言うのであれば、アユースに限らず木材全てにあてはまってしまいます。バルサ、スギ、ヒノキ、ホウにだってそう言う可能性があるのです。

 どなたかが煽るように書いたか言ったかのか知りませんが、アユースをもう十年以上扱っていますので問題ありません。木粉の有害性を訴えるならば、それよりも格段に毒性の強いセルロースやウレタンの方を、まず考えるべきだと思います。

 

 

アガチスは、もう廃盤?

 

 以前は、スーパーグレード木材シリーズとしてアガチスもリリースしていましたが、現在は廃盤にしています。

 アガチスは、ホームセンターにも流通している程メジャーな木材ですし、建材の内装等にも使われている身近な木材です。

 

 ただ、木材としての品質に、専門用語でいうと「アテ」が出やすい木材です。

 

 簡単に言うと、軟らかい所と硬い所のムラが特に出やすい木材なので当たり外れが大きく、スーパーグレード木材としてリリースし続けるには品質の安定性で難しい為に廃盤にしました。

 アガチスは、板材等でよく見られます。板材だと特に反りが出やすい木なので、ホームセンター等で買われる時は狂いのない真直ぐな木を購入されるのが良いと思います。